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米国が認定する公認会計士の資格

米国公認会計士って、どんな資格?

米国公認会計士とは、米国各州が認定する公認会計士の資格です。「Certified Public Accountant」の略で「CPA」とも呼ばれます。世界でも認知度が高いとされていて、資格取得後は「英語と会計」が分かる人材として活躍することができます。

CPAは、2004年4月以降にコンピュータ形式の試験となったので、受験者はコンピュータのモニター画面に出題される問題に対して解答を入力します。

アメリカ本国で受験することもできますが、2011年からは、日本国内でも受験できるようになり、受験地のハードルが低くなりました。

日本国内では、東京の御茶ノ水と、大阪の中津にあるテストセンターの2か所で受験することができます。原則として、日本の祝日に試験は行われます。

アメリカで受験する場合には、Prometricテストセンターのホームページ(http://www.prometric.com/CPA/)で受験日などを確認するようにしましょう。




米国公認会計士試験範囲と勉強方法

米国公認会計士試験は、財務会計(FAR)と法規(REG)、監査手続き(A&A)、経営環境(BEG)の4科目から構成されています。

・Financial Accounting & Reporting(企業財務会計及び公会計、FAR)

一般事業企業・非営利団体・政府機関等に関わる会計知識及びその応用能力。

・Regulation(法規、REG)

アメリカ連邦税法、職業倫理、商法の知識及びその応用能力。

・Business Environment & Concepts(ビジネス環境及び概念、BEC)

商取引環境に関わる知識及びその応用能力。

・Auditing & Attestation(監査及びアテステーション、A&A)

監査手続・GAAS・証明業務等に関わる知識及びその応用能力。

試験時間はFARとA&Aは4時間、REGとBEGは3時間です。

合格ラインは1科目あたり70%、全科目で75%の得点があれば合格です。

合格率としては、それぞれ50%弱程度で、それほど厳しい試験ではありませんが、英語での読解が必要になります。

日本の税理士試験と同様に、「科目合格制」がとられているので、1科目ずつの受験が可能です。科目合格の有効期限は18ヵ月となり、この期間内に全4科目合格できていない場合には、合格科目の合格が失効してしまいます。合格が失効した科目は再受験が必要です。ですので、1科目を合格したら、残りの18ヵ月が勝負だと言えます。同一科目の受験は、年に4回受けることができます。

この試験は、英語の得意不得意や、会計知識の有無などにより、受験者によって必要勉強時間や難易度が異なります。

勉強時間の目安は、会計の知識が多少あって、英語にあまり抵抗のない人が予備校で勉強して、1年以内程度、1000時間ほどで合格することが可能なようです。ただし、TOEICスコア600程度の英語能力が必要となります。
日本の公認会計士試験は3000時間以上の勉強時間が必要だと言われているので、CPA試験は日本の公認会計士試験よりは易しいといえますが、それでも勉強時間を確保して、しっかりと取り組む必要があります。

米国公認会計士試験は、英語と会計という専門性の高い試験内容なので、独学ではなく資格予備校で勉強する人がほとんどのようです。

受験の順番について、「FAR→BEC→REG→A&A」の順番で受験する人が多いようです。REGとA&Aを理解するためには、FARとBECの土台が必要です。

ただし、科目合格の有効期限が18ヵ月なので、自分が苦手だと思う科目から受験する人もいます。

勉強方法ですが、CPAの試験は、コンピュータ形式の試験になります。主要な論点は一通り「まんべんなく出題」されるので、ヤマカンは通用しません。きちんと勉強することが重要になってきます。

また、実際の試験では、試験開始時にメモ用紙と筆記用具のみが受験者に配布されます。電卓は使用できず、コンピュータのモニター画面上にある電卓を用いることになります。電卓以外にも、コンピュータ上で使用する様々な機能があるので、それらの操作について、事前に慣れておくことが肝心です。




資格取得後の活躍の場は?

海外とやり取りが多い会社や外資系企業の会計業務、財務などで活かせる可能性が高いです。

また、専門性の高さから、監査法人や税理士法人、コンサルティング・ファームなどで活躍できる資格です。会計・税務業界などに特化したサイトで、求人を探すとよいでしょう。




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