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実践介護のプロフェッショナル!福祉系の国家資格

介護福祉士って、どんな資格?

介護福祉士とは、福祉系の国家資格の一つです。日常の生活において手助けが必要な高齢者、または身体や精神に障害がある人々に対して、その人の障害レベルや状況に応じた食事や入浴、排泄などの介護や身体援助を行います。またそれらの人の家族に対して、専門知識を用いて、指導・相談などを行う介護のスペシャリストです。

日本では、高齢化社会の到来に伴い、お年寄り等の要介護者が増加する一方で、家庭内での介護能力の低下がみられています。このような中で、福祉に関する専門的能力を持つ人を養成・確保することで、福祉ニーズに適切に対応し、国民の福祉を向上させるために制定されました。

「三福祉士」の違いについて

福祉系国家資格には、「介護福祉士」、「精神保健福祉士」、「社会福祉士」の3資格があり、これらは「三福祉士」とされています。これら3つの資格の違いは以下の通りです。

介護福祉士は、実際的に高齢者や身体が不自由な人を介護する人のための資格です。和製英語でケアワーカー(CW)と呼称されています。

社会福祉士は、保健や医療、児童福祉、高齢者福祉、障害者福祉、行政、その他社会福祉業務全般を行うジェネラリストで、援助が必要な人の相談に乗ることができる資格です。社会福祉士は英語でソーシャルワーカー(SW)と呼ばれます。

一方、精神保健福祉士は精神障害者の保健及び福祉分野を行います。保健(疾病)と福祉(障害)にまたがる職と言えます。

これら3つの資格は、同じ福祉に関わる分野の資格ですが、領域や携わる仕事が異なります。学歴によっては社会福祉士と精神保健福祉士又は介護福祉士の、双方の国家資格を取得することも可能です。




介護福祉士の資格試験について

厚生省と公益財団法人社会福祉振興・研修センターによると、によると詳細は以下の通りです。
(http://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/shikaku_shiken/kaigohukushishi/)

(http://www.sssc.or.jp/shakai/)

試験は年1回試験行われます。1次試験では筆記試験、第2次試験では実技試験が行われます。筆記試験については1月下旬、実技試験については3月上旬に実施されます。

受験資格は、以下の通りになります。

(1)実務経験3年以上の方が筆記試験と実技試験を受ける

(2)福祉系高校を卒業し、筆記試験および実技試験を受ける

(3)高校卒業後、各種要請施設を経験した後、登録および認定を受ける

※2017年1月の試験からは「実務者研修の受講」も必要になりますので注意しましょう。

試験科目については、下記の通りです。

筆記試験

[1] 社会福祉概論

[2] 老人福祉論

[3] 障害者福祉論、リハビリテーション論

[4] 社会福祉援助技術(演習を含む。)

[5]老人・障害者の心理

[6]家政学概論、レクリエーション活動援助法

[7]医学一般、精神保健

[8]介護概論

[9]介護技術(一問一答問題)

[10]介護技術(事例問題)

[11]形態別介護技術(一問一答問題)

[12]形態別介護技術(事例問題)

実技試験…介護等に関する専門的技能

筆記試験について、合格の基準点は次の2点を満たす必要があります。

1 問題の総得点の60%程度を基準として、問題の難易度で補正した点数以上の得点の者であること。

2 1を満たした者のうち、以下の12科目群すべてにおいて得点があった者であること。

また、実技試験は、次の通りです。

総得点の60%程度を基準として、難易度で補正した点数以上の得点の者。

合格率は、年によりますが、概ね50%~65%前後です。難易度としては国家試験の中では比較的易しい試験になります。また、受験者のうちの約75%は女性になります。

介護福祉士の勉強方法

介護福祉士の試験は、比較的難易度も易しいため、計画的に勉強をすれば独学も可能です。テキストや通勤時に役立つ暗記用教材、また問題集が充実しています。書店で、自分にとってどの教材が良いかをよく吟味して購入するようにしましょう。テキストを読むだけではく、練習問題を多く解くようにして、アウトプットを欠かさないようにしましょう。

自分で計画的に勉強を行うことが難しい人や、仕事が忙しいためより効率的に勉強したい人は通信講座や試験対策講座を活用しましょう。

また、介護福祉士の勉強用スマートフォンアプリも開発されているようです。アプリは無料・有料、様々です。これらを上手に組み合わせて、効率的に勉強するようにしましょう。そして、試験前は過去問題を必ず解いて、実際の試験の感覚を掴んで試験に臨むようにしましょう。

介護福祉士の資格取得後は?

試験合格後は、資格登録の「欠格事由」に該当していないかを確認し、登録免許税と登録手数料を支払い、必要書類を登録機関に送付する必要があります。それらすべてが完了すると、1か月程度で資格登録証が祖畏怖されてきます。

「合格=自動的に資格登録」ではないので注意しましょう。

既に介護の仕事に従事している人は、施設で受験料や登録手数料を負担してくれるところがありますので、勤務先に確認するとよいでしょう。

はれて国に資格登録が終わると、実践介護のプロフェッショナルとして認定されます。

介護の職場への転職や、昇進において非常に有利になる資格です。

この資格をフルに生かして、自身のキャリアアップを図るようにするとよいでしょう。




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