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司法書士ってどんな資格?
司法書士とは、国家資格で、専門的な法律の知識を駆使して、不動産や法人の登記の代理や、供託の代理、裁判所・法務局に提出する書類を作成する法律専門職のひ一つです。また一定の制限のもと、簡易裁判所での民事訴訟や、和解、調停で、当事者を代理することができます。
司法書士試験に、受験制限はありません。試験は、「筆記試験」と「口述試験」の2回の試験があります。
法務省の司法書士試験のサイトによると、筆記試験は、7月の第一日曜日に開催され、試験は1日をかけて行われます。
(http://www.moj.go.jp/shikaku_saiyo_index3.html)
司法書士試験の内容と対策について
午前の部は、憲法、民法、刑法 商法の問題合計35問で、マークシートで回答します。配点105点です。
午後の部は、マークシートと記述式の試験があります。マークシートは、不動産登記法や商業登記法、民事訴訟法等から出題されます。合計35問で、配点は105点です。記述式は、不動産登記法、商業登記法から合計2問(配点70点)が出題されます。
筆記試験には、それぞれに合格基準点があり、その年の難易度により点数は異なります。それら基準点をすべてクリアしなければ合格することはできません。
筆記試験合格発表した者は、10月中旬に行われる口述試験を受けることができます。最終合格者の合格発表は、11月上旬です。
口述試験は、合格率がほぼ100%で「落とすための試験」ではないので、よっぽどのことがない限り試験に落ちません。とにかく筆記試験を突破することが重要で、かつ難関だといえます。
司法書士試験の難易度と勉強時間について
最近の動向では、司法書士試験の合格率は3%を超えることはなく、2%台での合格率となっています。試験範囲の広さと専門性、合格率を鑑みると、最難関資格といえるでしょう。
司法書士試験について、初心者が独学で短期合格することは、現実として厳しいといわざるをえません。必要な勉強時間は2000時間以上といわれています。
試験範囲が非常に多岐にわたることや、専門性の高さ、合格率の低さと倍率の高さから、何年も法律の勉強をしている受験生も多く存在します。学生の受験生もいますが、司法書士事務所で補助業務をしながら、何年間か勉強する人も多いようです。
勉強の効率を考えると、独学は難しいといえます。資格学校等、司法書士の専門学校で徹底的に学び、試験に臨む人が多いようです。学校で授業を受けた後、自宅で何度も繰り返し問題を解き、得た知識を血肉に変える必要があります。
その一方で、試験範囲が膨大なので、重要な論点に「ポイントを絞る」という潔さも必要になります。ただしポイントの絞り方は個人では分からないので、やはり実績のある学校で、効率よく勉強する必要があります。
試験範囲を1から10まで余すことなく勉強していると、時間がいくらあっても足りません。大事な論点やよく試験に出る分野、その年の試験に出そうな問題を繰り返し何度も解くことが、合格の鍵となるでしょう。
司法書士となったら
法律上は、資格取得後直ちに司法書士登録ができる制度にはなっていますが、業界団体の主催する研修を受け、先輩の事務所で数年間の訓練を受けた上で登録・開業することが一般的です。
晴れて司法書士として登録をすると、高い専門性から独立開業する人が比較的多くいます。もちろん、司法書士事務所で勤務し続けることも可能です。
司法書士は、試験内容が実務と直結していることや司法書士会や連合会の研修制度が充実していることから、独立開業しやすい職種だといえます。
男女問わず活躍することができるので、特に女性は妊娠出産がある場合、仕事量を調節することも可能です。景気に左右されず、需要が安定して業界なので、軌道に乗れば安定した仕事だといえるでしょう。